大会長挨拶

第26回聖路加看護学会学術大会
大会長 中山 和弘

(聖路加国際大学大学院看護学研究科)

 第26回聖路加看護学会学術大会は2021年11月にオンラインで開催することとなりました.メインテーマは「意思決定と健康とWell-being」です.患者や市民中心のケアにおいて,重要なキーワードは,今だ日本ではゴールに掲げられることが少ない「情報と価値観に基づく意思決定(informed and value-based decision)」です.そして,これを「見える化」することは,看護で大切にしてきた「その人らしさ」をより明確にすることにつながると考えています.しかし,誰もが「その人らしく」あるために,自分で意思決定する方法について学び,「意思決定できることが幸せ」だと感じ,それを互いに支援して喜びあう機会に十分恵まれていないと思います.大会までに,これらについてより明らかにする研究を進め,報告する予定です.

 教育講演では,大坂和可子先生(慶應義塾大学)に,医療従事者によるディシジョンエイドの開発・普及・教育についてご自身の研究,ご経験を交えてお話しいただきます.特別講演では,健康生成論とストレス対処力概念SOCの看護実践における応用について,戸ヶ里泰典先生(放送大学)にお話しいただきます.シンポジウムでは,様々な臨床分野で開発・実用されているディシジョンエイドの現状,普及への課題について,様々な分野の専門家にお集まりいただき,議論します.一般演題(口演・示説)では会員の方々にぜひ多くの知見をご発表いただきたいと思います.

 この学術大会を,活発な意見交換ができ,相互に刺激し合える学びの場にしたいと考えております.

多くの皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております.